国民年金法の概要
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国民年金法、ってことはもちろん国民年金のことやな。昨日、さんざんオカンに怒られたで~ |
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ほう。なんで怒られたの? |
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国民年金の保険料支払いの案内が届いててん。オカンが「あんたバイトで稼いでいるんやから払っときなさい!!」なんて言うもんやけど、払うのイヤやんか~。それで口ゲンカになってこっぴどく怒られたわ~ |
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なるほどね。じゃあ、なんで払うのはイヤなのかな? |
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そりゃもちろん、オレらの老後に年金なんてもらえるわけないやろ~。ニュースとかでも色々と「将来はもらえません!!」なんて報道してるやんか。 |
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ふーん。じゃあ、マサオは、老後はどうやって生活していくのかな?? |
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うーん。あんまり深く考えたことないで・・・ でも、貯金したり、子供に養ってもらったり、なんとかなるんちゃうかな~ |
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じゃあ聞くけど、貯金が底をついてしまったら?預けている貯金の銀行が破綻したら?子供が養ってくれなくなったら?子供に先立たれたり、そもそも子供が生まれなかったら? |
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先生~、そ、そんなマイナスイメージばかり出さんといて~な・・・ |
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いや。それが大事なんだ。生活したいけど、できなくなってしまうことだって全く無いとは言えないよね。日本国憲法では「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(第25条)と定めているんだけど、その最低限度の生活を国が保障するために設けられている制度が、この「国民年金法」なんだ。 |
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そういえば、「厚生年金保険法」と違って、「保険」という言葉はついていないんですね。 |
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いいとこに気が付いたね。厚生年金保険は、労働者しか加入できない制度なんだ。それに対して、国民年金は、基本的に国民全員が加入すべき制度だから、「保険」という言葉が似合わないんだよ。ま、支払う分は「保険料」というから保険だと思いがちだけどね。先ほど話したように、「国民の最低限度の生活を国が保障しますので、国民の皆さんは加入してくださいね」ということで加入が義務付けられているんだ。 |
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でもマサオも言ってましたけど、ニュースでももらえない、なんて言ってますよね。本当に僕らの老後にもらえるんでしょうか? |
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あまり悪く言うわけじゃないけど、国民年金のことをしっかり理解していないのに、ニュースを信じてもいいのかな?マスコミは、国民年金の制度をちゃんと紹介しないから、不信になった人は払わなくなる→結果、義務をちゃんと果たさずに保険料を払っていない人はもらえない、そのとおりでしょ? |
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うーん、でも老後のことなんて、想像すらつきませんよ・・・ |
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いやいや、老後だけじゃないよ。例えば、まだ就職する前なのに、大きな事故で身体に障害が残ってしまったりして、就職できなくなったり・・・ そんな場合にも年金はあるんだよ。他にも、遺族に対する年金など、必ずしも老後じゃないと年金がもらえない、って制度じゃないんだ。 |
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へー、障害が残った場合でも、年金がもらえることだってあるんやな。 |
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そう。「年金なんてもらえないから、払わない」なんてよく聞くけど、できれば制度をしっかり知った上で払うか払わないか、知って欲しいものだね。僕はもちろん、制度をよく知っているから、ちゃんとみんなが払ってくれることをオススメします!! |
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じゃあちゃんと勉強して、年金のことちゃんと知ってから、またオカンと話してみるわ!!先生、ありがとな~ |
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