労働基準法の概要
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よし、じゃあさっそく、労働基準法からみていこうね。 |
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労働基準法か・・・名前は聞いたことはあるぞ。でも、どんな法律なんだ? |
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そうだね。いきなり法律を紹介するのもなんだから、ちょっと身近なものを考えてみよう。さて、ヒロシのお父さんはどんな仕事をしているんだ? |
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普通にサラリーマンですよ! |
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では毎日、仕事に行っているよな。1週間に、お休みはどれくらいあるんだろう?? |
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えっと、平日の月~金は仕事で、土日はゴルフ行ったり、家でごろごろしてますね。 |
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毎日、仕事しているんじゃないよね。 |
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毎日だったら、疲れますよ~。少しはリフレッシュしないと!! |
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そうだよね。「働く」と言っても、1週間に1日は休みがないと倒れちゃうよね。ゴルフでリフレッシュしてもいいし、1日ゴロゴロして過ごしてもいい。「労働基準法」という法律は、会社と労働者の関係で守るべきルールを決めた法律で、この法律では「原則、1週間に1日は休日を与えなさい」というルールが決まっているんだ。 |
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なるほど。会社は労働者を雇っていても、最低限のルールが決められていて、それを守らないといけないんですね。 |
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ちょっと待った!うちのオトンは、休みナシで働いているで!!労働基準法を守っていないんか!! |
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マサオのお父さんは、何をしているんだ? |
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ん?自営業で酒屋やってるで。 |
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そうか、だったら、マサオのお父さんは誰かに雇われている「労働者」ではないよね。お父さん自身が、「経営者」だよね。労働者は会社の命令で働いているし、クビを切られることもあるし、弱い立場なんだ。労働基準法は、あくまでも会社・経営者に雇われている「労働者」を守るための法律なんだ。 |
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なるほど。じゃあオトンは労働基準法では守られてないわけやな。 |
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そうゆうこと。 |
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労働基準法って、他には、どんな内容があるんですか? |
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ここで労働基準法を全部紹介することはできないけど、君らはアルバイトしてるよね。有給休暇って知ってる? |
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はい。でも先生、アルバイトには有給休暇なんて無縁でしょ? |
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そこが大きく違うんだ!ここを勘違いしている人は多いぞ。正式には「年次有給休暇」というんだが、労働基準法では正社員・アルバイト・パート・・・名称に関係なく、「労働者」なので、たとえアルバイトであっても会社は有給休暇を与えなくてはいけないんだ。 |
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へーっ!そうなんですか!!「労働基準法」なかなかヤルじゃないですかー! |
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うむ。社会では、アルバイト、派遣だからといって正社員と同じ待遇ではない、という間違った理解がされているようだけど、雇われている以上は同じように労働基準法の対象となるよ。細かいことを言えば、勤務年数や1週間の労働日数によって有給休暇の与えられる日数は異なるんだけど、そういった社会で生き抜くために必要最低限のルールである法律が労働基準法なんだ。まだまだ法律で守られていない労働者はたくさんいるから、きっちり労働基準法を勉強して、弱い立場の労働者を守ってあげられる社労士を目指すのもヤリガイの1つだよ。 |
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はい!!労働基準法もしっかり身につけるぞー!! |
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