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厚生年金保険法(1)-5

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5  任意単独被保険者 (法10条、法11条)                重要度 ●●●


(1) 取得 (法10条)

 

条文

 


1) 適用事業所以外の事業所に使用される70歳未満の者は、厚生労働大臣の認可を受けて、厚生年金保険の被保険者となることができる
(平1択)(平2択)(平6択)(平8択)(平9択)(平16択)(平19択)


2) 前項の認可を受けるには、その事業所の事業主の同意を得なければならない。 (平11択)(平19択)

 

 

ちょっとアドバイス

 

□「事業主の同意」は、取得申請時の必須条件であり、その事業所の事業主が保険料の半額を負担し、当該被保険者及び自己の負担する保険料を納付する義務を負うことの意思確認を意味する。(平16択)(平19択)

 

(2) 喪失 (法11条)

 

条文

 


任意単独被保険者は、厚生労働大臣の認可を受けて、被保険者の資格を喪失することができる。(平19択)

 

 

ここをチェック

 

□資格喪失認可の申請は、当該被保険者が、事業主にその旨を申し出た上「厚生年金保険任意単独被保険者資格喪失申請書」を提出する(則5条、則22条1項)。


↓ この場合…

 


a) 事業主の同意を得る必要はない。(平8択)(平11択)


b) 事業主が「資格喪失届」を提出する必要はない。(平10択)

 

     

   ↓ また…


□任意単独被保険者が使用されている事業所が適用事業所となったときは、当該被保険者は「当然被保険者」となるが、この場合、資格の得喪はなく、また、種別の変更も伴わないため、何らの手続を必要としない。(平8択)

 

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6  適用除外 (法12条)                                 重要度 ●● 

 

条文

 


次のいずれかに該当する者は、厚生年金保険の被保険者としない。

 

 

原則(被保険者とならない)

 

例外(被保険者となる)

 

 

国、地方公共団体又は法人に使用される者であって、次に掲げるもの。

 


イ) 恩給法に規定する公務員及び同条に規定する公務員とみなされる者

 

 

ロ) 共済組合の組合員

 

 

ハ) 私立学校教職員共済法の規定による私立学校教職員共済制度の加入者

(平18択)

 

 

 

臨時に使用される者(船舶所有者に使用される船員を除く*1)であって、次に掲げるもの。 (平9択)

 


イ) 日々雇い入れられる

 

 

ロ) 2月以内の期間を定めて使用される者
(平21択)

 

 

a) イに掲げる者にあっては1月を超え、引き続き使用されるに至った場合


b) ロに掲げる者にあっては所定の期間を超え、引き続き使用されるに至った場合


↓ この場合…

 


該当するに至った日に被保険者となる。

 

 

所在地が一定しない事業所に使用される者*2。 (平16択)

 

 

 

季節的業務に使用される者*3(船舶所有者に使用される船員を除く)。

(平9択)(平21択)

 

 

継続して4月を超えて使用されるべき場合は、初めから被保険者となる。

 

臨時的事業の事業所に使用される者。
(平9択)

 

 

継続して6月を超えて使用されるべき場合は、初めから被保険者となる。