(2010年度版)社労士初級インプット講座/厚生年金保険法4-10

社労士試験合格を目指す方に無料でテキストを公開します!「厚生年金保険法4-10 :併合認定」

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厚生年金保険法(4)-10

山川靖樹の社労士(社会保険労務士試験対策)講義風景

---- 山川予備校事務局 よりお知らせ ----

テキスト内容は、2010年度社労士試験対策の社労士初級インプット講座(2010年度版)のテキストになります。2012年度版(新年度版)テキストは、「山川靖樹の社労士予備校」HPトップにて紹介しておりますので、ご確認ください。

テキスト本文の開始

 

 

 

 

5 障害厚生年金の併給の調整 (併合認定・法48条) 重要度 ● 

 

条文

 

1) 障害厚生年金(その権利を取得した当時から引き続き障害等級の1級又は2級に該当しない程度の障害の状態にある受給権者に係るものを除く)の受給権者に対して更に障害厚生年金*1を支給すべき事由が生じたときは、前後の障害を併合した障害の程度による障害厚生年金を支給する。(平1択)(平18択)

 

2) 障害厚生年金の受給権者が前項の規定により前後の障害を併合した障害の

程度による障害厚生年金の受給権を取得したときは、従前の障害厚生年金の受給権は、消滅する。(平14択)

 

ここをチェック

 

□*1 後発の「障害厚生年金」についても、障害等級1級又は2級に限られる。

 

↓ つまり…

 

□一度も障害等級1級又は2級に“該当したことのない”障害等級3級の障害厚生年金の受給権者には、併合認定の規定は適用しない。(平21択)

 

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6 支給停止が伴う併給の調整 (法49条) 重要度 ● 

 

条文

 

1) 期間を定めて支給を停止されている障害厚生年金(その権利を取得した当時から引き続き障害等級の1級又は2級に該当しない程度の障害の状態にある受給権者に係るものを除く)の受給権者に対して更に障害厚生年金(障害等級1級又は2級に限る)を支給すべき事由が生じたときは、前条第1項の規定により支給する前後の障害を併合した障害の程度による障害厚生年金は、従前の障害厚生年金の支給を停止すべきであった期間、その支給を停止するものとし、その間、その者に従前の障害を併合しない障害の程度による障害厚生年金を支給する。(平7択)

 

 

2) 障害厚生年金(その権利を取得した当時から引き続き障害等級の1級又は2級に該当しない程度の障害の状態にある受給権者に係るものを除く)の受給権者が更に障害厚生年金(障害等級1級又は2級に限る)の受給権を取得した場合において、新たに取得した障害厚生年金が第54条第1項(労働基準法の規定による障害補償を受けることができる場合)の規定によりその支給を停止すべきものであるときは、その停止すべき期間、その者に対して従前の障害厚生年金を支給する。

 

 

 

◆障害厚生年金の併給の調整の特例 (昭60法附則69条)

 


□厚生年金保険法第48条第1項(併合認定)、第49条第1項(支給停止が伴う併給の調整)及び第51条(障害厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間の算定)の規定は、施行日前(昭和61年4月1日前)に支給事由の生じた「旧厚生年金保険法による障害年金」であって障害基礎年金に相当するものとして政令で定めるものの支給を受けることができる者に対して更に障害厚生年金(障害等級1級又は2級に限る)を支給すべき事由が生じた場合に準用する(1項)。(平11択)

 

□この場合、厚生年金保険法48条2項は準用されていないため、「併合前の障害年金」の受給権は消滅しない。


 

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□「昭和36年4月1日前」に支給事由の生じた「旧厚生年金保険法による障害年金」であって障害基礎年金に相当するものとして政令で定めるものの支給を受けることができる者に対して更に障害基礎年金又は障害厚生年金(障害等級1級又は2級に限る)を支給すべき事由が生じたときは、前後の障害を併合した障害の程度に応じて、“旧厚生年金保険法の規定の例”により当該政令で定める障害年金の額を改定する(2項)。
(平7択)



 

□ただし、新たに取得した障害基礎年金又は障害厚生年金が新国民年金法第36条第1項又は新厚生年金保険法第54条第1項の規定(労働基準法の規定による障害補償を受けることができる場合の規定)によりその支給を停止すべきもの(6年間の支給停止)であるときは、その停止すべき期間が経過するまでの間は、この限りでない。