社労士試験合格を目指す方に無料でテキストを公開します!「労働基準法1-4:憲法と労働基準法」
---- 山川予備校事務局 よりお知らせ ----
テキスト内容は、2010年度社労士試験対策の社労士初級インプット講座(2010年度版)のテキストになります。2012年度版(新年度版)テキストは、「山川靖樹の社労士予備校」HPトップにて紹介しておりますので、ご確認ください。
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第2節 労働憲章
1 労働基準法基本7原則と日本国憲法 重要度 ●
□わが国の労働法の特徴は、基本的な原則や権利が憲法において宣言されている。
↓ 具体的には…
労働基準法1条~7条を基本7原則(「労働憲章」という)と位置づけ、基本的人権の保障(憲法11条)をより具体化して明示してある。
↓ それでは…
□「基本的人権」とはなにか?
人が生まれながらにして持っていて、誰からも(たとえ国家からも)侵されることのない権利のこと(“絶対不可侵”の権利)
↓ 分類すると…
イ) 自由権:奴隷的拘束及び苦役からの自由(18条)・思想及び良心の自由(19条)・信教の自由(20条)・職業選択の自由(22条)・財産権の不可侵(29条)等
*いずれも「公共の福祉」に反しない範囲で認められる。
ロ) 社会権:生存権(25条)・勤労の権利(27条)・労働基本権(28条)・法の下の平等(14条1項)・男女の平等(24条2項)等(平等権を含む)
ハ) 参政権:選挙権の保障(15条)・被選挙権(44条)・最高裁判事の国民審査権(79条)
↓ 労基法との関連比較…
憲法 |
労働基準法 |
25条 |
1条(労働条件の原則) |
28条 |
2条(労働条件の決定) |
19条・20条・14条1項 |
3条(均等待遇) |
24条2項 |
4条(男女同一賃金の原則) |
18条 |
5条(強制労働の禁止) |
29条 |
6条(中間搾取の排除) |
15条・44条・79条 |
7条(公民権行使の保障) |
22条・27条・28条 |
雇用対策法・職業安定法・労働組合法等 |