社労士/初級インプット講座/健康保険法5-7 ~山川靖樹の社労士予備校~

社労士試験対策の決定版!山川靖樹プロデュースの社労士初級レベルのインプット講座!「健康保険法5-7:具体的事例」

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(2) 具体的事例

 

 

 

負担割合

 

負担金(額)

 

 

医療費

 

療養内容

 

Aさん(38歳)

 

 

3割

 

 

45,000円

 

150,000円

 

M病院

 

 

(18,000円)

 

( 60,000円)

 

N医院

 

 

妻(35歳)

 

 

(18,000円)

 

( 60,000円)

 

 

子( 5歳)

 

2割

 

30,000円

 

150,000円

 

 

 

父(73歳)

 

 

1割

 

10,000円

 

100,000円

 

 

通院(外来)

 

25,000円

 

250,000円

 

入院

 

 

母(71歳)

 

 

15,000円

 

150,000円

 

通院(外来)

 

小 計

 

 

 

161,000円

 

920,000円

 

表中( )含む

 

対象基準額

 

 

 

125,000円

 

800,000円

 

表中( )除く

 

*Aさんは上位所得者及び低所得者以外の一般被保険者とし、他の家族はAの被扶養者とする。

 

*「医療費」とは、一部負担金又は自己負担額に係る療養につき厚生労働省令で定めるところにより算定した当該療養に要した費用の額のことをいう。

 

 

<Step.1> 70歳到達者の「外来負担分」の検証

 

 

イ) 各自それぞれの負担分を個人単位で合算(集計)する。

 

ロ) 高額療養費算定基準額(この基準額を超えた額が償還払いされる)は、原則として、12,000円である。

 


a) 父の負担額は、算定基準額以下であるから支給対象とならない。

 

b) 母は、15,000円-12,000円=3,000円と算定される。

 

 

 


<Step.2> 70歳到達者の「世帯合算負担分」の検証

 

 

イ) 検証Step.1で負担分として判断できるものをすべて合算する。

 

ロ) 高額療養費算定基準額は、原則として、44,400円である。

 


a) 父は、10,000円+25,000円=35,000円

 

b) 母は、12,000円

 

ゆえに、(35,000円+12,000円)-44,400円=2,600円と算定される。